なぜ夫が鬱、依存症になったと嘆き苦しむ時

なぜ夫が鬱、依存症になったと嘆き苦しむ時

夫が、鬱になった・・・精神的に病んでしまった。すぐ簡単に治るものじゃない、一体いつ元通りになれるのか・・・今日もため息ついていませんか?

あなたが夫に寄り添えない理由

大変なことが起こった直後は、とにかく目の前の炎を消すことに必死で、一生懸命看病して、できるだけのことをしてあげるのに、しばらく時が経つと、だんだんと「なんでこんなことが自分に起こったのだろう?」と考えてしまうことがあります。あの時あれをしなければ、あんなことを言わなければ、過去の選択にまで思いを巡らし、今の現実が過去の選択と直結しているかのように感じてしまう時があります。

夫に頑張ってほしい、活躍してほしい、輝いてほしいと思う気持ちが強ければ強いほど、変わってしまった夫に、悲しく、辛く、ゴールの見えない日々に、悶々とし、ため息が出てしまうものです。

あなたが、そんな毎日に疲れてしまうと、今まで持っていた優しい同情も時が経つと共に、徐々に薄れてしまいます。それでも夫を責めることはできないと頭ではわかりつつ、人にイライラしたり、相手が夫しかいないのなら、夫にも辛く当たってしまっている・・・そんな自分にハッと気づいて、益々自己嫌悪になっていませんか?

なんでこんなことが自分に起こったのだろうと考えれば考えるほど、あなたをどこまでも深い闇に招き、あなたを苦しめ、逃げ場のないやり切れない気持ちにさせます。

この気持ちの裏にはどんな思いが潜んでいるのでしょうか?
もしかしたらそれは、“人生とは、うまく進むこと(進み続けること)が良いもの”という前提にとらわれすぎている可能性があります。

無意識のうちに、人生が成績表のようになっていて、楽しいこと、嬉しいこと、成功したことが「優」、つまらないこと、悲しいこと、失敗したことが「劣」のように評価していることがあります。

自分は健康で、精神も参っていないのに、自分にとてつもない影響を与える夫が、病気になってしまう、鬱になってしまう、精神的に弱くなってしまうことは、楽しさや喜び、成功から、正反対の方にいるように見えて、まして、夫の状況によって、自分の感情も揺さぶられ、不安定になってしまうと、私の喜びまで、このことによって削がれていくのかと・・・ぶつけられない怒りや憤りが、言葉や行動に出てしまったり、完全にふさぎこんでしまいます。

人間なら、自然な反応です。
真面目なあなたは、なんとかこの困難に立ち向かわなくてはと、変わらない、変われない夫を前に、自分まで冷たくなってしまっている自分を責め続けたり、自己憐憫に陥ったり、自責にかられたり、現実から逃避したくなるような気持ちを、消そう、消そうとして、自分の内なる戦いに、日々挑んでいるかもしれません。

絶対的な評価基準があなたの中に存在している限り、常に「優」と「劣」は存在し、受けいられない「劣」をなんとか理性で抑えるつけているようなもので、沸騰したヤカンのように、緊張し続けています。

あなたが持っている“人生とは、うまく進むこと(進み続けること)が良いもの”という前提を持ち続けている限り、いつまで経っても、心から夫に寄り添うことは難しくなります。

まずは、あなた自身が苦しむ基準になっている価値観をぜひ知ってください。

あなたの夫はあなた以上に傷ついている

あなたに限らず、人は誰でも、“人生とは、うまく進むこと(進み続けること)が良いもの”という前提を多かれ少なかれ持っています。誰でも不幸を望まないし、自分の人生が、スムーズで、ハッピーで、楽しくて、うまくいき続ける方がいいに決まっています。

そんな中で、自分が「つまずかせた原因」になったと痛いほど分かっている”本人”はどんな気持ちでしょうか?
人の心の奥底まで、他人にはわかりません。あなたから見える夫が、実際にその”本人”が感じ、思っていることと同じではないことは沢山あります。誰しもが、人生をよりよく、楽しく、生きたい!と根底から思っているのに、あらゆる環境や、人間関係や、機会が、複雑に絡んで、夫が病気になってしまったこと、”本人”すら、わかっているのは、全体の一部だけで、自分がなぜこういう状態になったのか、どうすればいいのか、わからずにいます。

本人は、自分自身がそうなってしまった辛さ、悲しみに加え、自分によって家族や周りの人に与えてしまっている影響にも辛さ、悲しみを感じています。自分が邪魔ものになっている、つっかえになっている”当本人”なのだとストレートに突き詰められる痛みはどれ程のものか想像してみてください。

あなたのことを心から愛し、あなたの幸せを心から望んでいるのに、”自分”のせいで、家庭が冷えきり、苦しんでいるあなたを見ることはどれほど辛いか・・・そしてそんな状況の中でも、どう打開すればいいのか、すぐにはわからず、すぐには動くこともできず、時間を過ごしていくしかない現実に、もがいています。

あなたの夫は、あなた以上に傷つき、やり場のない状況に、そして何よりも自分自身に憤っているのです。

思い巡らしてほしいこと

家族でいるが故に、家族の痛みや苦しみは、自分の痛みや苦しみにもなり、時が経つに連れて、「なんでこんなことが?」と、自分に苛立ち、苛立つ自分にも悲しくなり・・・もっと優しく、寄り添ってあげたいのに、それをも難しくなることがあります。

人はみんな完全じゃないし、間違いを犯すし、反省すべきことも沢山あります。
相手の直すべきことは簡単に目についても、自分の正すべきことは、過小評価してしまったり、気づかなかったりします。あなたの苦しみや悲しみが心の中でどんどん増幅される時、あなたの大切な人の深い傷や悲しみ、苦しみが置いてきぼりになりがちです。

疲れと怒りとがっかりと、悲しみと苦しみと辛さで、心をガチガチにして、あなたの思いをぶつける前に、あなたの大切な人が、あなた以上に、深く、深く傷ついて、悲しんでいることを知りましょう。

だから、どうする?と考える必要はありません。だから、さらに我慢しなくてはいけないのか、一体私はもうどうすればいいんだ?と絶望的に感じる必要はありません。

まずは、相手も傷ついているんだと分かる時、それを理解しようとする時、初めて、真心から寄り添える勇気が、少しずつ、少しずつ出てきます。

あなたが長年抱いていた前提よりも大切な「今」にもっと目を向ける大切さに気づき始めます。

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